池主神社(松岡霊社)を訪ねる⑥―「義勈奉公」の碑
「赤松則良篆額」の「日露戦役題名之碑」と並んで建てられている石碑には、「義勈奉公」の篆額が刻まれています。「勈」は「勇」ですから、「義勈奉公」は「義勇奉公」。地元民の「征清之役(=日清戦争)」への従軍を記念した碑。
この篆額の字を書いたのは、「陸軍大将正二位勲一等功二級侯爵大山巖」。大山巖は西郷隆盛の従兄弟で薩摩藩士だった人物です。
注目したのは、この碑を彫ったのは「邨石旭陵刻」とありますので、村石旭陵と同一人物と思われます。
村石旭陵だとすれば、長谷川貞雄が題額を書いた縣藤七郎の「懐恩碑」を彫ったのと同じ。原宿表参道の秋葉神社にある「西遠在住 舊御家臣有志」が「大正九年三月」に「奉獻」したモダンデザインの狛犬にも「濱松市 村石旭陵刻」と刻まれているようですが、八雲神社の渡辺長男がデザインした、同じようにモダンな雰囲気のある狛犬を彫った村石好文と同姓なのは偶然でしょうか?
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