力石(ちからいし)とは、俵を担ぐなどの力仕事が求められた農村の青年の力試し、力競べをするために使われた石。遠州地方ではなかなか見つからず、「遠州に力石がない理由は?」との新しい課題が浮かんで来たことがあります。ところが、すぐお隣の三河大野の瑞穂稲荷には、力石が残っていました。
秋葉道の宿として栄えた三河大野には、北遠の文化との関わりが見られました。であるなら、力石の文化も伝播していたと考えるのが自然。三河大野の秋葉道と共通の匂いのする北遠・浦川の力石は、三河から伝えられた文化かも知れません。
それにしても、この丸い「力石」の重量は、92.6キロとのこと。これを持ち上げることができる若者がいたのでしょうか?