浜松市博物館で開催されている特別展「遠州報国隊」を観に出かけた帰り、浜松市中区東伊場にある賀茂神社に立ち寄りました。
討幕のため江戸に向かった官軍を支援するため、神官を中心に結成されたのが遠州報国隊。その遠州報国隊に大きな影響を与えた国学の系譜を辿れば、国学の四大人(しうし)と呼ばれた荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤の名が挙げられます。
遠州報国隊に参加した遠州地方の神官たちは、いずれも遠州国学の祖とも言える真淵やその弟子、内山真龍と師弟関係にありました。その真淵は浜松の賀茂神社の神官の家柄。真淵を祭神として祀る縣居翁霊社は境内社から独立しましたが、今回訪ねたのは賀茂神社です。
境内入口に建てられた「郷社賀茂神社」の社号碑(社名碑)には「明治四十五年五月建之」と刻まれ、明治天皇崩御の2ヶ月前。明治天皇は同年7月30日に崩御し、大正へと改元されました。