宮口・庚申寺を訪ねる①―山門の「申」と「戌」
浜松市浜北区宮口にある金剛山庚申寺。「宮口」の地名由来には関係ありませんが、庚申寺門前に並ぶ花の舞酒蔵や平入りの家並を見る限り、「宮口」は庚申寺の門前町として発展して来たことを示しています。
臨済宗方廣寺派のお寺である庚申寺の本尊は釈迦如来ですが、その名の通り庚申尊天を祀る庚申信仰の寺としてよく知られています。そんな庚申寺の山門屋根の四隅には、「申=猿」を象った瓦が乗っています。
「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿と宝珠を抱いた猿の4匹。山門屋根の棟瓦は十二支の動物で飾られています。
「戌」の位置は左から2番目。正面から棟瓦を見上げていただければ、すぐに見つかるはずです。
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