浜松市天竜区春野町領家にある秋葉神社下社には鳥居がない、と一部で不思議がられています。
下社が建立されたのは、上社が火災によって焼失した昭和18年(1943)。その時には鳥居があったことは、古い写真を見れば分かります。そして、鳥居が建てられていたのは、玉砂利の中にコンクリート製の亀腹が残る場所。
その後、木製の鳥居は老朽化して撤去され、鳥居に掲げられていた「正一位秋葉神社」の額は現在、上社の幸福の鳥居に。古い写真の額と見比べてみると、確かに同じです。
下社の鳥居が再建されていない理由は、建設場所が狭くなったからとのこと。第3回「秋葉山参拝ガイド付きハイキング」からは少し外れますが、これが、宮司から聞いた下社の鳥居に関する経緯です。