「乳岩洞窟」は石灰岩が浸食された鍾乳石が垂れ下がる石灰洞ではありませんが、天井を見上げると、そこにはお椀状の膨らみが見られます。これは、凝灰岩に含まれる石灰分が溶け出したもの。その形を乳首に見立てて付けられたのが「乳岩」の名。
また、洞窟の庇部分が2つに分かれている様子が乳房に似ているからとの説もありますので、いずれにしても「乳岩」「乳岩山」の呼称のいわれは、この洞窟に立たない人には分からないことになります。
ちなみに、「乳岩」と書いて「ちちいわ」「にゅうがん」ではなく「ちいわ」と読みますので、お間違えなく。それにしても、高い所、狭い所が苦手の私ですが、よくぞここまで来られたものです。