トレッキングコースの段差には、平らな石を並べた石段が設けられたり、沢に貯まった流紋岩質凝灰岩の小石が敷き詰められたりはしていましたが、そんな道の表面には樹木の根が浮き上がり、歩行の邪魔をします。
木の根が浮いているのは、その下が固い岩盤である証拠。乳岩峡周辺の自然は、樹木にとっては手ごわい環境のようです。
コース脇にも次々と巨岩が顔を出します。転びそうな大きな岩を小さな岩が支えたり、その上にもっと大きな岩が遠慮もなく重なったり。そんな過酷な環境にもめげず、根を伸ばして岩に絡みつくように育っている逞しい樹木も見られます。
剥き出しの岩の上は湿っていましたが、凝灰岩の表面にはざらつきがあり、意外と滑りにくくて安心。木の根に足を掛けるより、靴の底全体を岩の上に着くように踏み締めて歩くのが安全なようです。