宇連ダムがあるのは愛知県新城市。あくまでも水資源として建設されたダムですから、大井川水系の長島ダム同様、水力発電を行わないダムです。
完成は昭和33年(1958)でしたから、佐久間ダム完成の2年後。ただし着工は戦後間もない同24年(1949)とのことですから、高さ65メートル、長さ245.9メートルの築堤完成までに9年の歳月を費やしたことになります。
それまで、干ばつに悩まされていた東三河地区に水を供給するための豊川用水の水源確保のため、最初に造られたダムでしたが、過去には佐久間ダムから導水していたこともあったとのこと。
豊橋市をはじめ東三河地区の水道水のほとんどは、この宇連ダムから送水されています。