どこに行っても、「自然と歴史の中を歩く!」をモットーに考えている私ですから、三岳山でも花を咲かせていた野草を見かければ、忘れずにカシャ!とシャッターを切りました。
登城道で目についたのは、タケニグサとヒヨドリジョウゴの花。竹に似ているから竹似草(タケニグサ)と名付けられたのですが、似ているのは背の高さだけ。タケニグサは、見た目に似合わずケシ科の植物です。
ナス科のつる性植物ヒヨドリジョウゴは秋に実が赤く色づくと、ヒヨドリが群がって啄むから鵯上戸(ヒヨドリジョウゴ)の名が付けられたとのことですが、実はヒヨドリジョウゴにはソラニンという神経毒が含まれているため、ヒヨドリばかりか鳥たちはこの実を食べないんだそうです。
日当たりが好い三岳城跡には、ヒメヤブランとアキノタムラソウ。ヒメヤブラン(姫薮蘭)と「蘭」の名が付けられてはいますが、ユリ科ヤブラン属。華やかな山百合と比べると、本当に小さくて可愛らしい花です。
シソ科のアキノタムラソウは、名前に「秋」が付いていますが、咲き始めるのは今頃。この先、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の最終回が近づく頃まで、長い間咲き続けます。