奥大井ドライブ⑤―川根本町資料館「やまびこ」で展示されていた大鋸
接岨峡温泉を通りながら温泉には寄らず、川根本町資料館「やまびこ」へ。資料館の外には、伐採した木材を水の勢いで下流へと流す鉄砲堰の1/8模型が展示され、奥大井も北遠と同じように林業が盛んだったことを思い出しました。
1階奥の「大井川と林業」のコーナーは、かつて佐久間にあった「さくま郷土遺産保存館」の展示によく似ています。斧やノコギリ、鎌などの他、木馬(きんま)の実物大模型の展示も、「さくま郷土遺産保存館」と同じです。
木挽きの展示として、縦挽きの大鋸(おおが)も。以前、「さくま郷土遺産保存館」に展示されていた大鋸に、掛塚で作られたことを示す「上カギ」の刻印があったことを思い出し、係員にお願いして展示されていた大鋸を裏返していただきました。
川根本町の大鋸
佐久間の大鋸
すると、そこに刻まれていた印は「上カギ」ではなく「カギ上」。「上カギ」と「カギ上」とでは、違うと言えば少し違いますが、同じと言えば同じ。もしかしたら、「遠州磐田郡掛塚町 上カギ印前挽鋸製造」の竹内市三郎が作ったものかも知れません。
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