「三信鉄道記念寫眞帖」が発行された昭和18年(1943)には、現在の浜松市天竜区佐久間町佐久間は磐田郡佐久間村でしたが、現在の佐久間町浦川はすでに同郡浦川町。交易の要所として栄えた北遠の町でした。
「寫眞帖」には、当時の写真が2枚掲載されています。
1枚目は「島中峠ヨリ見タル浦川町」。おそらく、島中の津島神社北の峠から西側を撮った写真。線路が左にカーブを切っているのは大千瀬川橋梁辺りでしょうか?その先が浦川駅で線路は上市場駅へと延びています。
2枚目は「浦川町全景」です。田んぼの真ん中を横切る一本道。檜皮葺きの切妻屋根の家が建ち、道路には電柱が立っています。この電柱は、大正9年(1920)に配電を開始した出馬発電所(昭和19年廃業)からの電線を張ったものでしょうか?