山梨へ親睦見学会⑦―近代和風建築

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2023年11月25日 05:38

 「旧根津家住宅」の旧主屋も国登録有形文化財。かなり古い建物かと思ったのですが、昭和8年(1933)の建築。コンクリート布基礎、ボイラー設備、屋内消火栓の導入、電気配線の埋め込みなど、当時の先端的な技術が盛り込まれている近代和風建築とのこと。それまでの伝統的な和風から、西洋式の洋風へと移行する段階の遺構と評価されています。

 主体部とされる建物は、1、2階とも座敷3室が1列に連なる構造。南に面した廊下の外側はガラス戸で仕切られ、座敷3室には明かるい光が射し込み、和風建築の暗いイメージはありません。

 おそらく、これも近代和風建築とされる特徴。もちろん、座る生活を中心に考えて設計されていたとは思いますが、「近代」とされる理由を、建築工法だけではなく、この明るさから感じることができました。

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