初夏の自然を楽しみに北遠へ⑧―桐とジャケツイバラ
天竜区龍山町大庭(おおにわ)で見かけた昇り藤は桐の花。葉が開く前の枝先に大きな房になった花を咲かせ、山里を飾っています。
桐の花は、鳳凰が棲む木(本当はアオギリみたい)とされ、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章。花の数により五三桐や五七桐が有名ですが、特に、五七桐は「日本国政府の紋章」とされ、ビザやパスポートにも使われています。
安倍総理が公式スピーチをする時のマイクの下にある楕円形のプレートにも五七桐紋が描かれていますね。500円硬貨にも描かれているのも、桐の花。硬貨をひっくり返すと、これが桐の花です。
国道152号を下り、船明(ふなぎら)ダム湖畔で目にした濃い黄色の昇り藤はマメ科ジャケツイバラ属ジャケツイバラ。花は鮮やかで目立っていましたが、蛇が絡み合うように蔓を伸ばし、鉄条網みたいな鋭い棘には注意が必要です。きっと、この棘さえなければ、公園や花壇にも植えられるのでしょうけど・・・。
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