「原田橋」に残された原田久吉翁の名を忘れるな!
もうすぐ、浜松市天竜区佐久間町の天竜川に、新しい「原田橋」が完成。写真は、中部(なかべ)の平賀さんの家に残されていた初代「原田橋」です。
撮影したのは「遠州西渡 イサミ寫眞館」。天竜川の下流から上流を向いて写されています。写っているのは1人の少女と10人の男女。女性は日本髪を結い、全員が禅僧のような略式の袈裟「掛絡(から)」を肩から掛けています。さらに、1番左端に立っているのは僧侶のようにも見えます。
人々が立っているのは、佐久間ダム工事により消失した「松原弘法」辺りでしょうか?
大正4年(1915)4月、天竜川に架けられた美しい吊り橋は人気の観光地であり、撮影ポイントだったようです。そして、その人気の秘密は、あの郷土の偉人、原田久吉翁が建設費を負担し、その名が冠された橋であったことにもよります。
原田翁が郷土に投じたお金の総額は、現在の金額に換算すると約2億円とも。とんでもない大金を散在するのではなく、社会へと還元した「名望家・原田久吉」の名は、新たな橋の名として残し、絶対に忘れてはいけません!
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