第13回浜背負い祭り⑫―蔦紅葉
山に囲まれた西渡(にしど)の秋の日は短く、「浜背負い祭り」の会場に陽射しが届くのは午前9時から午後3時まで。ステージ後ろの蔦が輝き始めたのはお昼になった頃でした。
一面に這った蔦が赤や黄金色に輝くと、ステージが一層明るくなります。垂れ下がった蔓にも赤い葉が輝き、壁に映った影も生き生きと見えました。
考えてみれば、垂直の壁に蔦が絡みつくのには時間がかかります。もしかしたら、25年前に「浜背負い祭り」が始まった頃には、まだここまで広がってはいなかったのかも知れません。
そして、色づいた蔦の葉がかすかに揺れていたのは、2年に1度の祭りを見届け、11月17日の最終回にお別れの手を振っていたのではないでしょうか?
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