令和元年の「掛塚まつり」⑬―本祭
「掛塚まつり」は貴船神社の例祭。1日目の宵祭も2日目の本祭も、掛塚9町の祭り屋台は貴船神社の境内に集合します。
小雨が降った19日には、屋台は雨除けの透明ビニールシートの中。貴船神社に集まった人たちは「仕方がない」と諦めながらも、残念な思いを抱いていたと思われます。しかし、20日は雨が上がって青空も覗き、夜の帳(とばり)が下りた境内に曳き揃えられた屋台の提灯明かりの風情を眺めることができました。
昼間は天幕や彫刻など、笛と太鼓の優雅なお囃子を聴きながら、掛塚の大工が腕を振るった屋台の豪華さを愛で、夜には笹に吊るされ静かに揺れる提灯明かりを楽しむのが「掛塚まつり」の醍醐味。
令和元年も日本各地に暴風や洪水による大きな被害が発生しましたが、秋の祭りは神への感謝を捧げる機会です。貴船神社の祭神・高龗神(たかおかみのかみ)は水を司る神。ただの馬鹿騒ぎで終わるのではなく、力を合わせて1つのことを成し遂げる喜びを知ることは、地域の連帯感を深め、水害を防ぐ防災にも必ずつながります。
今年(2019)も無事に華やかに「掛塚まつり」は終了しました。
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