『半分、青い。』岩村城下町を歩く⑲―道標
岩村城下町の外れの分岐に、2基の古い石の道標が残されていました。指でなどりながら文字を読んでみると、大きな方の道標には「左なこや道」とあり、「安永八己亥天十月建之」ですから西暦1779年の建立。そして、もう1基には「是より左なこや道 是より右ハみたけ道」とあります。
中山道からは少し離れていますが、岩村を抜けて名古屋へと向かう旅人たちを左へと誘う案内の道しるべ。
現在の「名古屋」の呼称と表記は、「那古野(なごの)」だったものが「名護屋」を経て「名古屋」へと変わったと聞いていましたが、この道標の表記を見る限り、江戸時代中期にはすでに「なごや」の読みが一般化していたのは確かなようです。
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