梅雨晴れの秋葉山⑬―「尾州名古屋志水 近江屋市兵衛」寄進の常夜燈

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年06月30日 05:50

 秋葉神社上社随身門を抜けると3対6基の常夜燈が立ち並び、その先に「永代常夜燈」の竿だけが残っています。この常夜燈について、岐阜県在住の人から問い合わせが入りました。

 この常夜燈の写真はすでに撮影してあり、建立されたのは「文政十三庚寅年 再建嘉永三庚戌五月」、寄進奉納したのは、竿に刻まれている「尾州名古屋志水 近江屋市兵衛 同 源六 同 ○之助」とここまでは答えられたのですが、問題は「○之助」の「○」。

 この字を読み取ろうと顔を近づけてみたのですが、彫りが浅いためか風化が進み、自信を持っては答えられないのですが、「仙」かな?

 この方の話によれば、「近江屋市兵衛」は愛知県内のいくつかのお寺や神社に常夜燈などを寄進しているのだそうです。

 遠州地方の寺社に常夜燈などを寄進した名古屋の人と言えば「伊藤萬蔵」「柴山藤蔵」「杉屋佐助」などの名が浮かびますが、新たに「近江屋市兵衛」の名が加わりました。これからは、「近江屋市兵衛」の名にも注意して探してみようと思いました。

 *「秋葉茶屋インスタグラム」⇒https://www.instagram.com/akihachaya/

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