あの頃の犬居小学校領家分校③―古い写真と扁額
現在の浜松市立「犬居小学校」の沿革を見ると、「領家分校」が「犬居小学校」の分校ではなく、明治7年(1874)に「犬居小学校」が「領家学校堀之内分校」として創立されたとのこと。おそらく、「領家学校」の創立も同時期だったと思われます。
日本の近代教育制度の始まりは同5年(1872)。当初は「小学校尋常科」として始まり、よく聞く「尋常小学校」は同19年(1886)に設立されました。
旧「犬居小学校領家分校」には、古い写真と「領家學校」の扁額が残されていました。写真に写る校舎は、春野製茶の茶部屋(ちゃべや=茶工場)として残されていた建物。「領家學校」の扁額は、尋常小学校になる前に書かれた文字のようです。
「領家」の地名は、中世山香荘の領地方に属したことに由来する地名。明治24年の領家の「戸数222、人口1,140、厩20、船15」。「静岡県周智郡誌」によれば、大正4年の「領家尋常小学校」の生徒数は166人となっています。
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