天竜川に架かる鋼橋④―旧国道1号天竜川橋
東海道線下り線橋梁の次に古い橋は、昭和8年(1933)完成の「天竜川橋」。現在は県道261号磐田細江線とされていますが、かつては国道1号。古い絵葉書「國道天龍川橋」では自動車は1台も見えず、橋の真ん中を歩いている人さえいますので、おそらく開通式かそれ以前に撮影された写真だと思われます。
かつての東海道で天竜川を渡るには渡船しかありませんでした。そこに木造の天竜橋が完成したのは、国鉄東海道線が開通したのと同じ明治22年(1889)のこと。14連の鉛直材のあるワーレントラスの鋼橋が完成した時の喜びは、察するに余りあります。
その後、昭和40年(1965)に2車線の新天竜川橋が開通、同48年(1973)に4車線化、さらに平成18年(2006)には新新天竜川橋が完成し、歩道設置や8車線化がされ、現在に至っています。
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