西鹿島の椎ヶ脇神社について⑪―伊豆石
西鹿島の椎ヶ脇神社で気になったことを書かせていただきます。
地質図で見ると、椎ヶ脇神社の境内地に露出している岩石は、石英片岩や緑色千枚岩など。社殿が建てられている敷地周りの石積みにも確かに石英片岩、緑色千枚岩やチャートなどが見られるのですが、気になったのは社殿基礎周りの石積み。四角柱に切り出されて敷かれた石は、掛塚で見慣れた伊豆石です。
使われているのは、伊豆石の中でも軟石系の凝灰岩。本殿は天正19年(1591)に再建されたとされていますが、おそらく、その後の改修時、掛塚湊を経て運ばれた伊豆石を利用したものと考えます。
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