水窪・小畑観音堂を訪ねる⑧―金燈籠

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年08月07日 05:28

 お堂の前には、金燈籠が1つだけ立っています。

 笠は水を吹く鯱が飾っています。「鯱」は鯨の仲間の哺乳類の「シャチ」ではなく、口から水を噴いて雨を降らせると言われる想像上の魚「シャチホコ」です。

 基壇には巻き毛の獅子、唐草模様の火袋の下には身をくねらせた三爪の龍がグルリまとわりついています。

 おそらく青銅製と思われるのですが、戦時中の金属供出を免れてここに立つ金燈籠は、よほどの強運を纏っているのでしょう。

 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる①―「伝・御旗跡」
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる②―向拝虹梁の龍亀
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる③―唐破風懸魚の弁財天と吉祥天
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる④―海老虹梁の龍
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる⑤―脇障子の獅子と牛若丸
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる⑥―屋根下周りの彫刻
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる⑦―木鼻
 【関連記事】水窪・小畑観音堂を訪ねる⑨―床下の木鼻

関連記事