随身門の柱の補修に「鎌継手」のほかに、「金輪継手」と呼ばれる木工技法が使われています。
以前放映された日本テレビの『ザ!鉄腕!DASH!!』―DASH島の舟屋造りで、山口達也元メンバーが短い柱を繋いで伸ばすのに使っていた複雑な技法が「金輪継手」。
随身門の補修を請け負った春野の大工は、木ではなく大根を使い、この継手を何度も何度も試したと聞いています。上の柱と下の柱の接合部にT字形の目違いを付けて組み合わせ、最後に栓を差して固定する技法です。
随身門が建てられたのは天保2年(1831)。大火による罹災は免れましたが、経年による柱の劣化を補修したのは、古来の伝統技法です。
今度、随身門をくぐる時、柱の足元にちょっと注目してみてください!