路傍に佇む道祖神の中でも、特に人気の高いのが「双体道祖神」。遠州地方には少ないということになっているのですが、それでも北遠に出かけると、時々出会う機会があります。
1枚目は阿蔵の玖延寺(きゅうえんじ)に入口に祀られたもの。2枚目は、美しい棚田の風景で知られた大栗安で見かけたもの。道祖神は、悪霊、邪霊、悪鬼、疫神などが入り込まないように、集落の境界などに祀られました。
玖延寺のものは、小さな石造なのですが、手を取り合う可愛らしい男女の姿がはっきりと分かります。大栗安のものは、2体の地蔵が並んでいるような姿ですが、地元の人からは道祖神だと伺いました。
ついでですから、熊で出会った平成15年に建てられた新しい「双体道祖神」も紹介しておきましょう。
「珍しい」とは、しばしば「調査不足」と同意。人気の高い「双体道祖神」は、探せば、まだまだ見つかりそうな気がします。