数は決して多くなありませんでしたが、阿多古川沿いの山道にはユリ科シライトソウ属のシライトソウ(白糸草)の花穂が数本。歯間ブラシを大きくしたように見えますが、1本1本の白い糸屑が1つ1つの花です。
シライトソウの花言葉は「ゆっくりとした時間の流れ」。阿多古川の水音だけが響く「黒滝コース」には、まさにゆっくりとした時間が流れていました。
そこにやって来たのはイチモンジチョウ。こちらも黒っぽい翅に白の一文字模様ですから、シライトソウのデザイン・コンセプトと同じ。幼虫の食草はスイカズラ科のスイカズラやタニウツギ、ヤブウツギなどですから、ちょうど今頃が羽化の季節です。