「つるや酒店」に残されたレトロ看板③―「牡丹正宗」
店内には、数枚の木製特約店看板が残されています。どれも、焦げ茶色に変色していますが、そこがまた時代を感じさせる味わい。「正宗」と刻まれた文字の周りには牡丹の花が描かれていましたので、この清酒の名は「牡丹正宗」。醸造元は「攝津西灘 若井源左衛門」とされています。
ところで、日本酒の名には「正宗(まさむね)」が多いと思いませんか?どうして、酒は「正宗」なのでしょう?
その由来については諸説あり、酒の切れ味を名刀「正宗(まさむね)」のようだとアピールするためとか、「正宗」を「せいしゅう」と読むと「清酒」に通じるとして名付けられたとの説も。「牡丹」は「花王」とも呼ばれる花。「牡丹正宗」も「一等 賜賞牌」を受賞した「大日本優等清酒」とも書かれていました。
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