花満開の「花桃の里」⑥―ムラサキケマンとジロボウエンゴサク
似た者同士のムラサキケマンとジロボウエンゴサクが、同時に花を咲かせています。
人里近くで逞しく咲くムラサキケマン(右の写真)に対し、山裾が似合うジロボウエンゴサク(左下の写真)は少し繊細な感じ。もっとはっきりと分かるのは、葉の切れ込みが多いムラサキケマンに対し、葉先が丸みを帯びているのがジロボウエンゴサクです。
ケシ科キケマン属の花は、後ろに筒状の距が伸び、昆虫たちはこの筒の奥にある蜜を目当てに入り込もうとすると、花弁が押し開かれて雄蕊と雌蕊に触れて受粉をするという仕組み。ちょっとしたアドベンチャーですね。
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