秋葉山旧参道を歩く⑤―四十一、四十二の町石と第一駐車場の常夜燈
旧参道に残る町石は、次の「第四十一町」と「第四十二町」です。「第四十二町」の町石の文字は「第四」が削り取られていますので、本当に「第四十二町」と刻まれていたかどうかは疑問。あくまでも、推察の範囲です。
第四十一町
○○十二町
私が見た限りでは、旧参道の町石はこれが最後。山頂の神社(あるいは寺院)までは50丁とされていましたので、かつてはここから残り8丁で到着だったはず。現在では第一駐車場の奥に出ますが、ここにはちゃんと石段が築かれています。
石段を上ると、雲名橋で見たのと同じ形の「正一位秋葉神社」のモダンで大きな常夜燈が立っています。裏面には「本殿遷座祭記念 昭和六拾壱年拾月貮拾五日」と刻まれていましたので、雲名橋の常夜燈よりも2年前、火災で焼失していた秋葉神社が再建された年(昭和61年)。側面には「トヨタ自動車株式会社」とそのグループ企業の名が連名で刻まれています。
駐車場の側に背を向けていますので、普段はなかなか気づかれない常夜燈。参道を歩いて登ってみて初めて気づく、石段と常夜燈です。
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