春を待ちきれず阿蔵を歩く②―馬酔木

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2020年02月03日 05:36

 玖延寺で咲いていたスズランに似た釣鐘状の花は「馬酔木」です。短歌雑誌の「馬酔木」の場合には「あしび」と読みますが、植物名としては「アセビ」。生薬名では「ばすいぼく」と音読みすることもある有毒植物です。

 白い花が、いわゆる「馬酔木(アセビ)」で、ピンクの花は「曙馬酔木(アケボノアセビ)」。蕾の状態では、ともに赤っぽい色ですから、花が開いてからでないと区別が付けにくい花です。

「吾背子に吾が恋ふらくは奥山の 馬酔木の花の今盛りなり」(「万葉集」10巻)

 「万葉集」には「馬酔木」を詠んだ歌がたくさんあります。でも、「ウマゴロシ」「ウシゴロシ」と呼ぶ地方もあり、花の蜜まで有毒で、葉を煎じて殺虫剤にするくらいだそうです。注意!注意!

 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く①―紅白の梅の花と河津桜
 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く③―秋明菊と冬菫
 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く④―沢蟹
 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く⑤―三椏
 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く⑥―ガガイモの種子
 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く⑦―セイタカアワダチソウ
 【関連記事】春を待ちきれず阿蔵を歩く⑧―杉の蕾

関連記事