「119」回目の秋葉山⑰―準備が整った秋葉寺
12月16日は「秋葉の火まつり」の2日目。仁王門をくぐった先に立てられた幟には「秋葉三尺坊大権現」の文字。遡れば複雑な歴史が見えて来ますが、「秋葉三尺坊大権現」は山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神。秋葉山の山頂に僧侶・禰宜と修験の三者が奉仕していた神仏習合時代の別当は、大登山秋葉寺の僧侶が務めていました。
現在のように、秋葉神社と秋葉寺とが分かれてしまったのは、慶応4年から明治元年(1868)に出された太政官布告により、神仏習合が排され廃仏毀釈の風潮が蔓延した結果。
午後1時半頃に立ち寄った秋葉寺では「火まつり」の準備が行われていましたが、帰り道での訪問時には準備はすっかり整い、おそらく準備を終えた人たちは、室内で一服の時間。辺りに人影は見られませんでした。
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