令和元年・第2回「秋葉山参拝ガイド付きハイキング」⑬―消えた天女の彫刻
気が付きましたか?秋葉神社上社に残る最古の建築物である随身門にあった天女の彫刻がなくなっています。
その理由は、昨年の台風によって被災した随身門修復の機会に、天女の彫刻も補修するため。随身門は天保2年(1831)諏訪の2代目立川和四郎冨昌、冨保によって再建されましたが、随身門を飾る彫刻群は文化9年(1812)、立川流初代和四郎冨棟の作ではないかと考えられています。
そして、調査の過程で、建築当時の随身門の図面が見つかり、現在のような一層ではなく、重層の楼門だったことが分かったとのこと。これを機会に楼門に戻そうと決め、天女の彫刻は井波の彫師に預けたそうです。
立川流と井波彫刻とでは違いがありますが、井波の彫刻師・南部白雲さんなら大丈夫。出来上がりを待ちましょう!
関連記事