「バスで行く天竜区のいいとこ」佐久間編⑨―コンクリートストロー
佐久間ダム堤体内の通路を歩く時、コンクリートストローが垂れ下がっているのに気づきました。コンクリートストローは鍾乳洞で見られる鍾乳管と同じ。コンクリート成分のうち、炭酸カルシウム(CaCO3)が溶け出し、ストロー状に成長して出来たものです。
鍾乳管が成長するのには、長い年月がかかりますが、コンクリート内の炭酸カルシウムははるかに濃度が高いため、60年経過の佐久間ダムではすでに10センチほどの長さに伸びていました。
垂れ下がったストローの先端には水滴が宿り、成長はまだまだ続いています。天井や壁面には通路内の水蒸気が結露した水滴が光っていましたので、水分の供給はダムに貯水された水が浸み出したものではありません。安心してください。
関連記事