水窪ダムにある神社を訪ねる③―お堂の軒の菊水の彫刻額
さて、電源神社に行こうと思ったのですが、お堂の向かって左、五尊佛が祀られている室の軒先に掲げてある彩色の額が気になりました。
そこに彫られている意匠は、流れる青い水と赤い菊の花。「菊水」です。
「菊の葉に溜まった甘露を吸い、七百年もの間生きることができた」という中国の故事に基づき、「菊水」とは「不老長寿」の伝説上の霊水。
五尊佛、薬師如来十二神将のお堂にも2体の薬師如来が祀られていますので、元々あったお寺のお堂にあった彫刻を、ここに移したものかも知れません。
お堂の前には、移住を余儀なくされた「栃生会」の人々が平成23年に建てた1対の春日燈籠が静かに見守っていました。
*コロナ自粛の昨今、ブログ記事の取材もままならない日々が続いています。記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたが、過去記事を再掲載させていただきました。
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