興津・清見寺を訪ねる⑧―鐘楼の宝鐸とホウチャクソウ
興津の清見寺の梵鐘は正和3年(1314)の鋳造とのことで、豊臣秀吉が北条氏を攻める際に陣中の鐘として使用したことでも知られています。そんな古い梵鐘を吊るした鐘楼を見上げると軒下の四隅に大型の風鈴、宝鐸(ほうたく、ほうちゃく)が下げられています。
宝鐸は寺のお堂などを装飾するとともに、魔除けの役割も果たすといわれている仏具。そんな宝鐸に似ているとして名付けられた植物が宝鐸草(ホウチャクソウ)。
写真のホウチャクソウとは、同じ日(5月27日)に出かけた富士山麓の西臼塚で出会いましたが、その時には帰り道で本物の宝鐸を見ることになるとは思ってもいませんでした。
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