咲き始めた北遠に自生するクマガイソウ

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年04月19日 05:25

 何処と具体的にお教えすることは控えますが、浜松市天竜区に自生するラン科アツモリソウ属のクマガイソウが、今年(2019)も開花の時季を迎えたことをお知らせさせていただきます。

 名前の由来は、『平家物語』に登場する武将、熊谷直実(くまがいなおざね)と平敦盛(たいらのあつもり)の名前から。平敦盛を見つけた熊谷直美は、自分の子供と同じ年頃の首を跳ねるのをためらい逃そうとしたのですが、背後に味方の手勢が迫る中ではそうも行かず、仕方なく自らの手にかけ、「必ず供養をいたしましょう」と泣く泣くその首を切ったとのこと。

 その「熊谷直実」が甲冑の背に背負っていた「母衣(ほろ)」に形が似ているところから、「熊谷草(クマガイソウ)」と呼ばれるようになったというのがその名の由来。環境省カテゴリでは「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」。自生しているクマガイソウを見る機会はほとんどない、ということです。

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