「西渡橋」の古い絵葉書①―「山香村西渡橋 佐久間村附近天龍下り」

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年07月28日 05:30

 浜松市天竜区佐久間町の「西渡橋(にしどばし)」は、現在の「大井橋」のほんの少し上流に架けられていました。その場所は水窪川に残されたコンクリート構造物によって推測できます。

 磐田市の佐口行正さんの古い絵葉書は、観光用に「北遠振興會観光部」で制作したものようで、モノクロの写真と背景に薄い水色(スキャンが悪くグレーになってしまいました)を使った2色刷り。着物を着た女性がポーズをとっていますので、モデルを使った撮影がされたようです。

 何枚組だったのかは分かりませんが、その中の1枚が「山香村西渡橋 佐久間村附近天龍下り」。

 「西渡橋」が現在の「大井橋」に架け替えられたのは、昭和46年(1971)でしたが、浦川町と佐久間村・城西村・山香村が合併し、町制施行され「佐久間町」が誕生したのは昭和31年(1956)。「西渡橋」が先代の吊り橋から架け替えられた時期は不明ですが、「山香村」「佐久間村」と表記されているところを見ると、少なくともそれ以前ということになります。

 写真は多くを語ってくれます。二級国道152号飯田浜松線が一般国道に格上げされたのは、昭和40年(1965)4月1日。バスが1台走っています。

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