天竜橋から鹿島橋へ②―開橋式
浜松市天竜区二俣町鹿島に天竜川を渡る橋、「天龍橋」が竣工し、開橋式が執り行われたのは明治44年(1911)11月5日。同年7月1日に浜松市に市制が施行された直後のことでした。
美しい吊り橋の主塔には日章旗が掲げられ、着物姿の大勢の人が橋を渡り、川原から見上げています。
当時は賃取橋(有料橋)であった「天龍橋」の橋銭(渡橋料金)は、人=1銭、牛馬6銭でしたので、現在は50円の葉書の郵便料金が、当時は1銭5厘だったとすれば、人=75円、牛馬=200円といったところでしょうか?
いやいや、郵便料金と単純に比較することはできません。明治末期との物価で比較すれば、貨幣価値は現在の約1/1000。1銭=約10円で計算するのが近いようです。人=10円、牛馬=60円?大正14年(1925)11月3日に静岡県に移管されるまでは、旧二俣町で管理をしていました。
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