佐久間は「心の故郷」③―山香ふるさと村
私たちの長年の思いが叶う日が来るかもしれないと思うと何だかドキドキ、ワクワクです。メールして良かった、斉藤さんと知り合えて良かったです。私達も色々と準備していきます。お会いできる日を楽しみにしております。
姉妹が私を知るきっかけとなったのは、もちろん、私が書いていたブログ『出かけよう!北遠へ』。私たちが発信している北遠に関するさまざまな情報から久根鉱山のことを読み、思い切ってメールを出していただいたことによる出会いです。
そして、「祖母とその姉が久根鉱山と思われる坑道口前で写したと思われる写真を持っています」とのメールに書かれていたのがこの写真。
姉妹が持参した古いアルバムを広げると、そこには、古い写真が。前列の左から2人目がお祖母さん。後ろで立っているのが、そのお姉さんだそうです。そして、破れかけた写真の背景に見えるのが、鉱山の坑口のはず。
昔の久根のことを知るには、地元のお年寄りに聞くのが一番です。先ず立ち寄ったのは、佐久間町大井の「山香ふるさと村」。鉱山の閉山後、久根を離れた人たちに懐かしい山香の味を届けようと始めた組織です。
あらかじめ連絡してありましたので、三井節子さんと山口松子さんの2人が待っていてくれました。
「昔の苗字は、塩澤っていうの?」と、心当たりのあるあちこちへ電話。「塩澤という苗字の家は何軒か残っているから、もしかしたら、関係のある人を知っているかも知れないという人を紹介してあげますよ。訪ねてみたら」とのこと。「でも、その前に、鉱山に行ってみたいんでしょう?」。
「山香ふるさと村」から少し下ると、久根鉱山の施設が見えるところがあります。「そこまで、行ってみる?」。あいにくの強い雨の中、傘を差して鉱山の入口に向いました。
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