「金吾」奥山金吾正定則について⑤―市神横に立つ「金吾大神」の碑
水窪で「金吾大神」と言えば、高根城を築いた奥山氏の始祖と言われる「奥山金吾正定則」のこと。町中に入る信号の手前に祀られている市神様の横に並ぶ石碑の中に、「金吾大神」と刻まれた石を見つけました。
奥山金吾の名は、佐久間町城西地区の向皆外(むかがいと)の金吾八幡宮、長尾(なごう)の金吾八幡宮と高根城址の霊碑の中に見ることができましたので、今回見つけた石碑はそれらに続くもの。
『遠江国風土記伝』によれば、「奥山金吾正定則」は奥山家の始祖であり、死後、その霊は長尾の金吾八幡宮に祀られたとあります。
祖霊となった「奥山金吾正定則」の霊は、やがて地域全体の守り神となり、「金吾大神」の碑は水窪町内の安全と繁栄を願い、町の入口であるここに建立されたのでしょう。
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