天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ⑨―「紫宸殿の鵺退治」と鴉

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年08月01日 05:29

 天竜スーパー林道を猛暑日ドライブの途中で立ち寄ったのは山住神社。神社の本殿を建てた棟梁は、掛塚十郎島の宮大工・曽布川藤次郎、拝殿を建てたのは、その子、藤太郎です。

 そして、拝殿向拝を飾る「紫宸殿の鵺(ぬえ)退治」の彫刻欄間は曽布川藤次郎が彫ったもの。少し前に訪れた時には、解説看板の「曽布川藤次郎」の前に「三ヶ日の」と書かれていたのですが、この日、「三ヶ日の」の文字が消されていることを確認することができ一安心。

 「紫宸殿の鵺退治」を見上げていた時、突然やって来たのは「鵺」ではなくて鴉。「鵺」は頭は猿、胴は虎、尾は蛇の妖怪ですから鳥ではないのですが、夜に鳴くトラツグミの鳴き声を鵺の声と考えたため、「夜+鳥=鵺」の字を当てたとのこと。

 やって来たのはハシブトガラスでしたから、敢えて「烏」の字ではなく「鴉」の字を当ててみました。

 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ①―涼やかに咲くギンバイソウとイワタバコ
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ②―涸れた布滝で咲くヤマユリ
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ③―長く咲き続けるノリウツギ
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ④―ヤマアジサイの色の変化
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ⑤―咲き始めたタマアジサイ
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ⑥―夏に咲く「萩」
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ⑦―長野へと続く自然
 【関連記事】天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ⑧―大輪橋で育つアオバズク

 【関連記事】山住神社を訪ねる⑤―曽布川康明氏の奉納額
 【関連記事】山住神社を訪ねる⑥―紫宸殿の鵺退治

 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ①―郷土の名工
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ②―高木秋葉山常夜燈
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ③―常夜燈の連子窓
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ④―緩やかにカーブする下見板張り
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑤―「十四の心」の頌徳碑
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑥―大工棟梁曾布川翁碑
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑦―山住神社欄間
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑧―四日市製紙芝川工場
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑨―新富士製紙株式会社芝川工場
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑩―新富士製紙百年史
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑪―四日市製紙芝川工場の古い絵葉書
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑫―抄紙機と汽缶
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑬―次男藤太郎と樺太工業
 【関連記事】曽布川藤次郎翁に学ぶ⑮―利用崇徳
 【関連記事】曽布川藤次郎翁が建てた蔵①―新発見!藤次郎翁の建てた蔵

関連記事