天竜スーパー林道を猛暑日ドライブ⑨―「紫宸殿の鵺退治」と鴉
天竜スーパー林道を猛暑日ドライブの途中で立ち寄ったのは山住神社。神社の本殿を建てた棟梁は、掛塚十郎島の宮大工・曽布川藤次郎、拝殿を建てたのは、その子、藤太郎です。
そして、拝殿向拝を飾る「紫宸殿の鵺(ぬえ)退治」の彫刻欄間は曽布川藤次郎が彫ったもの。少し前に訪れた時には、解説看板の「曽布川藤次郎」の前に「三ヶ日の」と書かれていたのですが、この日、「三ヶ日の」の文字が消されていることを確認することができ一安心。
「紫宸殿の鵺退治」を見上げていた時、突然やって来たのは「鵺」ではなくて鴉。「鵺」は頭は猿、胴は虎、尾は蛇の妖怪ですから鳥ではないのですが、夜に鳴くトラツグミの鳴き声を鵺の声と考えたため、「夜+鳥=鵺」の字を当てたとのこと。
やって来たのはハシブトガラスでしたから、敢えて「烏」の字ではなく「鴉」の字を当ててみました。
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