水窪・小畑観音堂を訪ねる⑥―屋根下周りの彫刻

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年08月05日 05:29

 小畑観音堂は決して大きな建物ではないのですが、屋根下周りには装飾過多と思えるほど、これでもかこれでもかの彫刻群で飾り立てられています。










 「亀と魚」「松に鷹」「獅子と?」。獅子を取り囲む花は牡丹だと思うのですが、どう見ても向日葵に見えます。この辺りのクオリティーにはやや疑問も感じないではありませんが、ここまで凝っているのは、きっと彫り師の遊び心。

 しかも、これらの夥しい彫刻が表現している世界は、仏教の教えとは直接関係があるとは思えません。西洋の宮殿や教会の壁面にも見られる装飾の起源は、一体どこにあるのでしょうか?

 理由はともかく、日本人は験を担ぐのが好き。龍だって獅子だって亀だって、縁起が好いと聞けば何でも彫って飾ってしまうのです。それが、私たち日本人。私は、そんな日本人が大好きです。

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