相月諏訪神社の前には、佐久間の民話「相月諏訪神社の不思議」「梵天様の大蛇」で語り継がれている「お池」があります。かつては池だったと言われ、池に棲んでいた大蛇が神社の裏の蛇淵を通り、信州の諏訪湖との間を行ったり来たりしていたのだそうです。
この池は、人が足を踏み入れることはもちろん、草を刈ることも禁じられた神聖な土地。私が訪ねた日にも草が茂り、楕円形の「お池」の姿は見られません。日照りが続く時には、草刈りをしたり、大蛇が嫌う鉄製の鎌などを池に投げ入れると必ず雨が降ったとのこと。農業神、水神らしい諏訪神社のご利益です。
天竜川沿いに多く分布している諏訪神社にはよく似た言い伝えが残り、天竜川の名も諏訪と地元とを自在に往来するという龍神信仰にルーツがあると考えられます。