諏訪神社境内へは南から鳥居をくぐって入ります。ところが、社殿の向きは東向き。その理由は不明です。
拝殿の神前幕に染め抜かれた梶の葉紋は4本足の「上諏訪梶の葉」。以前、水窪まつりでの神輿渡御を見た時に疑問に思った旗と裃の紋の違いは、「諏訪梶」の方が正しいことが分かりました。
拝殿の神号額「諏訪神社」の文字は「原敬書」。第19代総理大臣を務めた原敬が書いたものであるといわれていますが、「敬」の書き方が他の署名と比べると少し違っているように見えます。
しかし、原敬の名を見るにつけ、大正10年(1921)11月4日に暗殺された平民宰相の原が、もしも生きていたとしたら、昭和の軍国主義化は阻止できたかも知れないとの思いが込み上げて来ます。
もちろん、こんな思いが歴史の歯車を元に戻してくれるわけではありませんし、考えてみたところで、また言葉にしてみたところで何も生まれるわけではないことも分かってはいます。でも・・・。