水窪の小畑招魂社を訪ねました。小畑招魂社には、小畑から出征し、日清、日露戦争と第2次世界大戦で戦死した39人が祀られているとのことで、すぐ隣りに鎮座している諏訪神社神官だった故・高木勝一さんの提案で建てられたもの。「県護国神社(静岡市葵区)によると『招魂社』の名前で形を残しているのは県内でもわずか」とされています。
実は、小畑招魂社を訪ねる直前、静岡護国神社も訪ねました。
静岡護国神社の創建は明治32年(1899)11月13日で、その時の名は「共祭招魂社」。遠州報国隊の大久保春野が初代宮司を務めた東京招魂社(現在の靖国神社)と同じ「招魂社」として創建されたのですが、昭和14年(1939)4月1日、「招魂社ヲ護國神社ト改称スルノ件」(昭和14年内務省令第12號)に従い、靜岡縣護國神社と改称され、その後場所を移して現在に至っています。
小畑招魂社の創建は第2次世界大戦後でしたが、その名は「招魂社」。今でも水窪の地で、日本の平和と美しい水窪の自然を静かに見守っています。