毎年ギフチョウと会いに出かける枯山で、必ず出会うのがヒオドシチョウ。
とにかく、枯葉色の枯山は、至る所がヒオドシチョウのテリトリー。他の蝶たちは肩身を狭くし、「春の女神」のギフチョウもヒオドシチョウの敵ではありません。
それどころか、バサバサバサっと羽音を立てて私にまでも襲い掛かって来ます。これは、もう威嚇行為以外の何物でもありません。
ヒオドシチョウの「ヒオドシ」とは、蝶の翅を鎧の「緋縅(ひおどし)」に見立てた名前ですが、逃げるどころか腕や頭にも平気で止まりますので、私にとっては「脅し」も同然です。