玄馬稲荷の石の大鳥居をくぐり長くて急な石段を登れば、玄馬(げんま)稲荷の社殿です。
石段を登り切る手前の左手には、「助産婦」と刻まれた燈籠の中竿と思われる石柱が立っています。顔を近づけてみれば、刻まれた文字は「大正元年九月七日 助産婦下山ふ志」。大正元年(1912)ですから、今から106年前、地元で助産婦をしていた女性の名を刻み、女性の父が建立したとのこと。
同じ石柱は、現在の社殿上にも倒れていましたので、1対の燈籠として奉納されたものと分かりました。
2つ目の石鳥居をくぐれば、平成18年に再建された社殿前に出ます。社殿の中には、「玄馬稲荷神社」を中心に、右に「秋葉三尺坊大権現」、左に「津島神社」の額が掲げられています。