さて、石燈籠を奉納してまでして勝利を祈願した当時の戦争とは、一体何戦争だったのでしょう?
明治34年(1901)の4月29日に昭和天皇が誕生した後、同37年(1904)2月には帝国海軍は旅順港外のロシア艦隊を攻撃し対ロシア戦線布告、同12月には陸軍が203高地を占領しています。つまり、これが日露戦争。
戦時色一色のそんな時代に、戦勝を祈願して奉納された石燈籠が向かって右の1基。浦川村内の13名と村外の19名が寄付者に名を連ねての建立。玄馬稲荷の神殿には、剣弓矢が秘蔵されていたとの話を聞けば、稲荷神社に戦勝祈念の違和感も無くなります。