見付天神社殿欄間にいた鶏
さて、「酉年」の平成29年(2017)もあと少し。来るべき新年に向けて、めでたい門松の話題を求めて訪れた磐田の見付天神(矢奈比賣神社)で、鶏が彫られた欄間を見つけました。
拝殿の軒下にあったのは「天岩戸」の彫刻欄間。岩屋に隠れてしまった天照大神に再びお出ましいただくため、鶏を集めて鳴かせようと考えました。天八意思兼命が「コケコッコー」と長鳴鶏の鳴き声を真似るたところ、鶏たちは一斉にコケコッコーと鳴き始め、天鈿女命の踊りがあまりに面白いので、神様たちは大声で笑ったりつられて踊り出したりしました。
岩屋の中の天照大神は、外の騒ぎを聞き一体何事が起きたのかと気になり、そっと岩戸を開けて外をご覧になりました。その瞬間、待ち構えていた天手力雄命が岩戸に手を掛け、渾身の力を込めて岩戸を開け、天照大神を一気に屋からお出ししました。
欄間の絵柄は、この「天岩戸」の一場面。新しい年は、間もなくやって来ます。
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