佐久間・中部で蔵巡り③―レンガの蔵

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年12月12日 06:22

 中部(なかべ)の裏道で出会ったレンガの蔵。おそらく、木造レンガ張りだと思いますが、レンガは、長手と小口を1段置きに積んだイギリス積みです。

 この積み方は、掛塚十郎島の宮大工・曽布川藤次郎が建てた王子製紙中部工場の名残りと言われるレンガ塀の積み方と同じ。偶然かも知れませんが、王子製紙で使われていたレンガの再利用の可能性もあります。

 大切なものを火災から守る機能重視のはずの蔵ですが、やはり見栄えも気になります。「成功する」=「蔵が建つ」。蔵は世間に対する「富」の象徴だったのです。

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