水窪で見つけたホーロー看板―次に紹介するのは、カゴメソース、味の素の天ぷら油。白地に赤で書かれた縦型看板。「カゴメソース」のロゴは現在のものとは違っています。
カゴメ株式会社の歴史を振り返ってみると、創業は明治36年(1903)。蟹江一太郎がトマトソース(現在のトマトピューレー)の製造に着手しました。大正3年(1914)に「愛知トマト製造(資)に改組。同6年(1917)に、懐かしい「カゴメマーク」が商標登録されています。
現在の社名「カゴメ株式会社」に改称し、「トマトマーク」が制定されたのは昭和38年(1963)。「カゴメマーク」の真ん中にある「A」の文字は、「愛知トマト」の「A」でしょうか?ロゴの下に描かれた竹籠のイラストも年代を感じさせ、気になるところです。
水窪で見かけた縦長の短冊型看板「味の素の天ぷら油」。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、味の素は大正11年(1922)に、特約店から小売店まで全国すべての取扱店に「味の素」の看板を掲げるとの方針を立て、サイドカーに乗って全国くまなく巡回して看板を設置して回ったということです。
日本食の代表のように言われている「てんぷら」の語源については、ポルトガル語説、スペイン語説など諸説ありますが、料理法そのもは、奈良時代~平安時代に伝来したもののようです。